ひつじマニュアル

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大塚美術館

 

大塚美術館に行ってきました。


お盆で香川の祖父母の家に帰省中、兄が唐突に「明日は徳島県の大塚美術館に行く」と言い出しました。どうもスマートフォン位置ゲームにはまっているようで、駅巡りがてら、観光地をあちこち回っているよう。今どきは、ゲーマーでも外に積極的に出るもんなんですね。

 

 

それにしても、美術館なんて、何だかシャレオツじゃない。
私も行きたい。ということで、ついて行くことに。
よくよく聞くと、大塚美術館は普通の美術館とは違うようです。
何が違うかというと、、、

 

全部偽物


展示している絵画は全て偽物のようです。
ただ、偽物ということで、超有名な絵画が揃っていて、触ってもいいし、写真を撮っても良いという。この変わったコンセプトで、メディアにもたくさん取り上げられていて、けっこう有名みたいです。うーん、知らなかった。。

 

 

ということで、高松市から車で一時間ほど、鳴門市に行ってまいりました。
高速の鳴門北インターを出て、すぐ。海の近くで気持ちの良い立地です。
入場してすぐに、わぁ、すごい。

 

システィーナ礼拝堂

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建物は地下3階から2階まで。
広い!日本の美術館の中では最大級の常設展示だそうです。

古代、中世、ルネサンスバロック、近代、現代と分かれていて、確かに有名な絵画がたくさん。私の知っている絵画は全部あるんじゃないかな?と思いました。

バベルの塔

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偽物を飾るなんて、少しふざけているね。と思っていたのですが、なぜ偽物なのかという理由がわかりました。初めはプリント?と思ったのですが、どうも陶板に転写しているようです。徳島の白砂を使ったタイル製造が元になっていて、美術館が建つまでの経緯や、その技術の高さを聴くと、奥が深いのだなぁと思いました。

 

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展示品の数はとにかく多く、原寸大のため、この有名な絵はこんなに大きいんだーとか、あぁ、この絵見たことあるぞ、作家の名前は、、ととても勉強になります。美術の教科書を観るような感じです。一つ一つ解説を聴いたら、すごく詳しくなれそう。

犬を抱き壺を下げる少女 ゲインズバラ

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ただ、正直やはり偽物のためか、本物独特の緊張感はない。軽いというか、作品に対して、感動はあまりしないかな。

いただいたパンフレットの初代館長のお話の中にこのような記述がありました。
「学生の時に此処の絵を鑑賞していただいて、将来新婚旅行先の海外で実物の絵を見ていただければ我々は幸いと思っております。」なるほど。良いコンセプト。

 

美術館なんて久しぶりに行ったけど、これを機に美術館巡りを始めてみようかなと思わせるような場所でした。

 

鳴門大橋もすぐ近く。お庭もキレイでした。

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